こんにちは!
更新がマイペースですみません、どうにか続けさせて頂いております。

さて、今回はちょっと長い作文になりました。
若信長さま設定。
久秀×信長のお話ですので、カップリング話が苦手な方はお気を付けください。
お暇潰しにでも、と楽しんで頂ければ幸いです。


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「メジルシの記憶」、本編は続きボタンからどうぞ☆ 

 
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 メジルシの記憶

 

 

足元に落ちる己の短い影へ目を落とすと、頭にずきりと鋭い痛みが走った。

大したことでは無い、いつもの事だと自分に言い聞かせ、笠下でしかめっ面を隠しながら、男は残暑厳しい昼下がりの街中を歩いている。

午前中は殆ど痛まなかったから、これ幸いと屋敷を出てきたは良かったが、日中の強い日差しが刺激となったらしく、歩いている内にずきずきとこめかみに拍動を感じるような痛みが出始めた。

ここで踵を返して屋敷に戻る選択が頭をよぎる。

屋敷に戻れば薬はあるし、なにより横になって休むことができる。

だが距離的に目的地まで行ってしまった方が近い、と彼は判断して頭痛を供に、そのまま先を目指した。

 

織田信長は始終難しい顔をしている、と尾張から離れたこんな地でも言われ始めているらしい。

難しい顔をしている原因は、今まさに彼の身に起こっている偏頭痛なのだけれども、そんな理由を知らない大多数の者達は、しかめっ面の尾張殿の胸中をあれこれ勝手に面白おかしく推測しあっていると耳にしたことがある。

そんな下らない推測を語る連中は、こんな頭痛などとは無縁なのだろう、と信長は心の中で毒づく。

やりたい事、やるべき事、やらせるべき事が自分には山ほどあるのに、この持病がそんな忙しい己の思考を遮るのだ。

時折、頭痛のせいでままならない己に苛立って独り殺気立っては周りを怖がらせることもあり、信長やその部下達にとっても酷く迷惑な持病なのであった。

 

綺麗に整えられた庭から入り、相手の自室へ短く声を掛ければ、宅主は書物をめくる手を止めて小さく声を上げた。

「これは公、一体」

宅主、松永久秀はそこまで言いかけたが、笠を取った信長の顔色に気付いて素早く立ち上がる。

濡れ縁から客人を自室に招き入れると障子を閉じ、薄暗くなった部屋で彼は向かい合って座った信長の顔をじっと見つめた。

「暑さかね?」

低く静かな問い掛けに、信長は目を閉じ、痛む頭を庇うようにほんの小さなかぶりを振る。

「いつものやつだ」

相手の辛そうな言動に松永は眉根の皺を深くしながら、そうかと頷く。

帯に挟んでいた扇子を信長に渡し、松永は音も無く立ち上がった。

「楽な姿で休んでいたまえ、水と薬を用意するから」

客人の聴覚を刺激しないようにと声高に部下を呼ぶことも、手を叩く事もせず、男は自ら水と薬を取りに部屋を出てゆく。

楽な姿勢と言われても、他人の宅で大の字に寝転ぶことを良しとしない信長は、胡坐を組み黙って扇子を使いながら、頭痛をどうにか凌ぐしかなかった。

井戸から汲ませたばかりの冷水と薬箱などを持って早足で自室に戻った宅主の目に、客人は胡坐を組んで瞼を閉じ、痛みを堪えている姿が映る。

こちらに気付いて目を開けた信長へ、相手の脇に座りながら松永が静かに声を掛けた。

「お待たせした、さあ」

「ああ・・・」

松永に促され、差し出された茶碗と薬を素直に受け取る。

薬を飲んでいる信長の動く喉元を見つめ、松永は小さく溜息をついた。

彼の繊細な性格から常に気を張った日々を過ごしているツケが、こうした不調になって現れているのだろうと松永には容易に察しがつく。

「少し眠るといい。別の部屋に床を敷かせたから」

水を飲みほした信長が茶碗を置き、しかめっ面のまま否と返す。

「歩くと痛みが増す。ここでいい」

言葉少なに宅主へ断りを入れると、信長は胡坐を崩した。

そんな相手に、松永はからかいとも本気とも言えぬ口調で問いかける。

「動けないのならば、運んで差し上げようか?」

微笑している松永を、いま出来る限りの力で信長は睨みつけた。

「たわけ。少し黙っていろ」

痛む頭を庇うようにゆっくりと身体を横たえると、腕枕をして目を瞑る。

薬はまだ効いて来ていないが、冷水を飲んだおかげで幾分か気持ちはすっきりした。

このまま僅かでも眠れれば、と信長が目を瞑っていると、先程まで己の足元に居た筈の宅主の声が、後ろ頭の方から響いてきた。

「公よ、少し頭を上げてくれないかな?」

そっと囁くような呼び掛けに素直に頭を上げると、後ろから首の辺りに何かを差し込まれる。

「腕枕では休めないだろう」

松永は、いつの間にか枕を持って来たらしい。

うん、と返事になるかならないかの声を出して枕に頭を預ける相手の後ろ姿を眺め、松永は苦笑を滲ませて肩を竦めた。

そして信長の前に回り、相手の手元に置かれた自分の扇子を手に取ると、横たわっている客人へ向かってゆっくりと風を送り始める。

そよ風のような柔らかい風を感じているうち、信長の意識は眠りの淵へと導かれていった。

 

ぼそぼそと低音の声が遠くから聞こえる、と気付いた信長の意識は急激に浮上する。

はっと目を開けると、横になっている自分から少し離れた位置で、松永がこちらに背を向け、本を片手に障子越しの部下に向かって何やら言いつけている場面が見えた。

障子へ顔を向けている相手の精悍な横顔をぼんやり眺めていると、視線に気付いたのか松永がこちらに顔を向けて目を細め、やあと声を掛けてくる。

「気分はいかがだろう」

横になったまま、立ち上がりこちらへ歩み寄る宅主の姿を見上げている信長。

「俺は、どれくらい眠っていた」

水差しへ手を伸ばした松永は半刻程かな、と軽い口調で答えた。

ゆるゆると身体を起こした信長がその答えを聞いて癖っ毛を掻き上げる。

「半刻?寝すぎたな」

冷水の入った茶碗を差し出して、松永が緩やかに笑んだ。

「良く眠っていたからね、起こすのが可哀想になってしまって」

他人の宅で昼日中に寝入り、しかも寝顔を見られたらしい信長の耳が赤くなる。

「お前に、迷惑を掛けるつもりはなかったのだが」

茶碗を受け取り、動揺を隠すように水を飲む相手を宅主は穏やかな目付きで眺めている。

「構わないよ。不調は誰にでも訪れるものだ」

空いた茶碗を松永に返しながら、目の前の男に首を傾げた。

「久秀、その間・・・お前もずっと此処に居たのか」

意外といった相手の声に、松永の眉間に皺が寄る。

「己の部屋に居て当然だろう?客人に追い出される理由はないよ」

いつもの一言多い彼の物言いに、信長の口元が下にさがった。

「たわけ、そんな話はしていない。寝こけている俺など構わずお前にも仕事があっただろう、と言っているのだ」

相手の遠回しな懸念を、宅主は鬢の辺りを掻きながらの溜息で一蹴する。

「私の今の仕事は、客人を持て成すこと、だけれども?」

「・・・もてなす?」

扇子を開いてそこに描かれた幾何学文様へ目を遣りつつ、松永は頷いた。

「嗚呼。真っ青な顔でやって来て元気の無い客人を、独り寝かせたままで放っておくことが持て成し、とはとても言えないだろう」

じわりと顔を赤くした信長へ目線を移し、松永はにっこり笑む。

「お客人、顔色は戻ったかな。しかし無理はしない方が賢明だ」

自分の体調を慮って傍に居てくれた相手へ、なにか気の利いた言葉を、と信長は思うが目線は畳の目を数え、口は重くなるばかりである。

「・・・ああ・・・」

信長の心中など知らぬように、宅主は閉じたままの障子へ顔を向けて外の明るさを確かめるような素振りを見せた。

「今日のような強い日差しは、卿のような頭痛持ちには毒となる事もある。痛みの予兆があったら薬を使っておくことも大切・・・」

「お前の顔を見れば、」

松永の言葉を遮って、信長が思い切った声を出す。

その張りのある響きに松永は障子から相手へ顔を戻し、静かに次の言葉を待った。

言いかけた言葉をもう一度頭の中で繰り返してから、信長は再び口を開く。

「顔を見れば・・・楽になるかと思った。戻るにもだいぶ歩かねばならん所まで来ていたしな」

庭先から顔を見せた相手の様子を思い出して、松永は苦笑いを浮かべた。

「だが姿を見せた卿は酷い状態に見えた。どうも私は逆効果だったかな?」

冗談めいた相手の言葉だったが、信長は真面目な顔で首を振る。

「いや、お前の顔を見たら気が抜けたのだ、その反動であのざまよ」

己が休める場所にようやく辿り着けたのだと。

書物から目を上げて意外そうな表情をした梟雄を見た時の安堵感を、信長は思い出していた。

自分の周囲では酷く評判の悪い男だけれど、信長にとっては己の心の要(かなめ)の一人となっている。

何故この男なのか、そんな理由を言葉として表すことは彼自身にも出来ない。

ただ、今日のような不調をきたした時に松永が傍らに居ると、身体から余計な力が抜けるのだった。

「・・・公よ」

ぼそりと呟くように、松永が呼びかける。

眉根の皺を深くして気難しそうに顎髭を撫でる相手の様子を、信長は何だと返して腕組みする。

「そのような物言い、宜しいのかね?」

妙な問い掛けに、客人は片眉を上げて首を傾げた。

「?おかしな事を口にした憶えは無いぞ」

「適当な事も語っていない、と?」

「当然よ」

ふうん、と生返事で顎髭を撫でつつ目線を宙に投げていた松永が、ふと小さく笑う。

そしてこちらの独り笑いを怪訝そうに見つめている信長に視線を戻した。

「卿は困った御仁だ」

ますます不可解げな表情をする相手の目を、じっと覗き込む。

僅かに戸惑っている信長に対し、ゆっくりと口を開いた。

「熱烈な口説き文句を承って、大変嬉しいよ」

その言葉に、信長の目が丸くなる。

「っ!口説き文句・・・!?」

驚く相手など気にもせず、松永は嬉しそうに笑った。

「私が卿にとっての不調の際の拠り所、などという台詞は口説き文句以外の何物でも無いだろう?まさかこれだけの言葉を卿から聞くことが出来るとは思わなかった」

「待て、それは・・・」

顔を真っ赤にして狼狽する信長を、ぴたりと笑みを消した梟雄が見据える。

「おや、違うのかね?」

「・・・貴様」

「では何だろう」

顔を赤くしたまま半眼の松永と暫くにらみ合った信長が、すうと息を吸い込んだ。

「ああ、言っておらぬわ」

否定するような言葉に、松永の片眉が上がる。

「こちらの聞き間違いだと?」

たわけ、と信長がぴしゃりと相手を叱りつけた。

「偽りの気持ちを、言ってはおらぬと話している」

回り道しか出来ない不器用な相手の言葉に、口元に企む様な笑みを僅かに浮かべた松永は小首を傾げる。

「ならば、私は自惚れても良いのかな?」

「・・・・・っ、好きにしろ!」

睨み合いに負けた挙句、首まで赤くしてそっぽを向いた信長へ、松永が手を差し出した。

「ならば好きにさせて貰おうか。・・・此方へ」

優しく手を引かれて松永の腕の中に納まってしまった信長は、身動きも取れずにぎこちない様子で男の甘やかな香のかおりを確かめているしかない。

自分より少し小柄な相手を胡坐の上に座らせ、両腕で抱き締める松永が満足そうに喉の奥で低く笑った。

「病み上がりの卿に、少し意地悪を言ってしまった」

「いつも、だろうが」

胸元で不貞腐れた声を出す信長の頬をそっと撫でて、穏やかな低音で相手を宥める。

「怒らないでくれたまえ、謝る代わりに私も白状するから」

「なんだ?」

松永は相手のこめかみの辺りへ口元を寄せ、目を細めて小さく笑う。

「眠る卿の傍らで書をめくっている時間がね、私にとっても温みを感じられる、数少ないひと時なのだ」

じんわりと耳朶に沁み込むような低音の響きに、信長は松永の顔を直視できずに彼の肩口へ頭を預けた。

そんな信長の額に口づけて、松永は抱き締め直す。

「まあ、だからと言って流石に辛そうな卿ばかりを見ていたくはないが」

男の緩い溜息を額の辺りに感じつつ、ふとある疑問が信長の中に生まれた。

「・・・久秀」

「うん?」

腕の中で身体を捻って、こちらの顔を見上げた信長と視線がぶつかる。

「お前は頭痛持ちではないのか?」

「持病、という形では無いよ。そこまでの気病み持ちでも無い」

淡々と問いに答える松永に構わず、興味深げな顔の信長は片手を上げた。

「ならばお前のここの皺は、何故出来た」

人差し指で、松永の眉間を緩くなぞる。

信長の意外な行動に、松永は眉を上げて小さな驚きを見せた。

「どうしたのかね、急に」

相手の眉間に指を添わせたまま、信長は悪戯気に笑う。

「頭痛持ちでも気病み持ちでも無いというのに、久秀は此処に皺を作ってやけに気難しい顔をしている時がある。おかしな奴だと思ってな」

眉間をなぞっている相手の手を緩やかに取り、指を絡めるように握り込んだ松永が苦笑している。

「無意識に行っている癖の理由を問われても困るな」

「幼子の時分からそんな顔をしていた訳でもないだろう」

「ふふ、多分ね。そうだな、卿が納得する理由があるとするのならば・・・うん」

握り込んだ手をやわやわと弄びながら、松永は目線を遠くに投げて、暫く言葉を探す素振りを見せた。

遠くを見つめる松永の瞳を間近で見上げるように凝視する。

何かを思い出すように、遥か向こうを見遣っていた底の見えない深い色の瞳が、ちらと動いてこちらの視線とぶつかると、その瞳は優しげな光を映して目が細められた。

「いつまで待たせる」

「すまないね、ではお答えしようか」

抱き締めている信長に寄りかかるような体勢で顔を寄せ、松永は目を瞑る。

「この私も、それなりに苦労させられてきた証拠が眉根に表れている、という事かな」

「苦労などしてきたのか?お前が?」

想像できない、といった様子の声で突っ込みが入れられても、松永は余裕の笑みを崩すことなく鼻を鳴らした。

「手の掛かる魔王殿の看病疲れでね、この通り」

「黙れ。俺の話にすり替えるな」

聞きたかった核心をすり替えられたことに気付いた信長が腕の中から抗議するが、相手は目を瞑ったまま無口になってしまう。

暫く相手の名を呼んで目を開かせようとしたけれども反応は無く、信長は不満げな表情をしながらも仕方ないと諦めて、自身の重みを松永に預けた。

手持無沙汰のような信長の様子を薄目で眺め、愛おしげに繋いでいる手をやんわり握り返す。

「眉間皺を撫でられたのは、確か卿で二人目だよ」

唐突に、松永が低く語り出した。

信長ははっとして僅かに身じろぎしたが、相手の言葉に続きがあるような気配を察して静かに聞き耳を立てる。

「私の眉間皺が怖い、と言われてね」

「・・・童、か?」

「嗚呼」

信長はなにか、腑に落ちないものを感じた。

「お前に、その様に図々しく言える童など居たのか」

「まあ、そうだな」

「それで、お前はどうした」

少し、言葉を探すような無音のあと、松永が軽い調子の声を出す。

「忘れたよ」

「おい」

叱りつけたのか笑って誤魔化したのか、昔の松永がどのような態度を取ったのか知りたかった信長には肩すかしの返答に終わった。

しかし、相手がそういえばと話を続ける。

「褒められた」

「なにを」

「怖いと言ったその口で、この難しい顔が、私らしいとも・・・ふふ」

この梟雄に対して随分と上から目線の童である、妙な話を聞かされていると信長が松永の顔を見上げたら、相手は既にこちらを見つめていた。

「久秀、誰との話をしている」

口元は笑っているが、相手の目は静かに深く此方の中を覗き込んでいる。

「卿の知らない、私も欠片としてしか持っていない、他愛のないむかし話だ」

「それにしては嬉しそうに話しているが?」

「誰だって褒められれば嬉しいだろう。卿からも褒められれば私の記憶に残るやも知れないよ」

「・・・また、話を誤魔化す気か」

松永が瞬きをして被りを振る。

「誤魔化してはいない。卿に多くを語り聞かせられる程の記憶が私には無いのだ。納得出来ないかな?」

「都合の良い所だけを俺に聞かせているように思える」

素直な不満をぶつけられて、松永は苦笑いを零した。

「そもそも、むかし話は語り手にとって都合の良い部分だけを口にするモノだよ」

すかさず卿にも覚えがあるだろう、と畳みかけられて、反論しようとした信長は小さく唸るしか出来ない。

唇を尖らせながらも渋々こちらの言い分を理解したらしい信長に、松永が顔を寄せた。

「しかし、卿と居ると無くしたはずのむかし話を思い出してしまう。尾張殿に口説かれるのも悪くないな」

抱き締められる腕で顔を上げるように促され、目元にふわりと赤みを帯びた信長は素直に松永へ顔を向けつつも、せめてもの反撃と小さく睨みつける。

「・・・俺に口説かれたければ、その戯言を慎め」

若者のささやかな抵抗に、男は甘く笑って相手の細い顎に大きな手を添えた。

「ならば、この口を塞ぐのを手伝ってくれたまえ」

 

手元に己の薬箱を置くようになったのは何時からであっただろう、と松永は深夜にふと己を省みた。

自分の眉間に小さい人差し指を添えて、久秀らしいと無邪気に笑む身ぎれいな童と出会った頃はまだ持っていなかった、気がする。

でも、松永はいつも、偏頭痛で辛そうな尾張殿の介抱をした後、彼が安らかに眠る傍で書物をめくっている時、必ずと言っていい程、あの童を思い出していた。

きっと使い込まれたこの薬箱の存在理由は例の童にあるのだろうと何となく予想はしているが、久秀、と過去からの幼い呼び掛けに、今の松永が応えるだけの繋がりは思い出せていない。

その抜け落ちた繋がりを辿ってみたい気持ちが信長との逢瀬の後、僅かに生まれたが、むかし話とは都合の良い部分だけを語るモノ、と己が口にした台詞を思い出して、梟雄は静かな溜息と共に、開きかけた心の扉を閉じた。

  

(終わり)

 

 

 

 

信長さまが偏頭痛持ちだった説、からヒントを頂いての作文でした。

結局は久信でまとまりました、楽しかったです♥

私の書く久秀は、病人に対して優しい人として書いています。実際健康マニア系だったみたいですから、そういう知識は他の人にも勧めていそうかなと。

背景的な設定として、長慶さまの存在が今の弾正の薬箱の理由となっております。

気病み持ちの王と偏頭痛持ちの王、中々この久秀にとっては看病し甲斐のある2トップが絡んでおりますお話でした。